お名前: 四角五角
ジブリの新作で宮崎吾朗監督「コクリコ坂から」を観てきました。
時は1960年代。舞台は横浜のおそらく本牧あたり。主人公は実家で飯付きの下宿を経営している17歳の少女・海。毎朝の「航海の無事を祈る」という」旗を庭に掲げて学校へ行く行くのが日課。そんな旗は毎朝見上げる少年風間は返旗をしている。
学校では文化部の部室棟カルチェラタンの解体が問題となっていた。文化部一同は断固反対。しかし、在校生の7割は賛成という中で騒動は大きくなる。そんな騒動の中で海と風間は出会い、惹かれ合う。
下宿人の壮行会で偶然見た海の父親の写真に衝撃を受ける風間。その日を境に風間は海との間に距離を置き始める。
果たして二人の間に何があるのか?二人の恋の物語は?カルチェラタンはどうなる!?
正直、この作品は舞台が60年代の横浜だからが理由で観に行きました。つまり、対して期待はしていなかったです。声も声優ではなかったし、監督は宮崎吾朗だし…。
でも、そうしたマイナスイメージで観に行った作品ですが、観賞後の感想は「うん、良い出来かな」と好意的に変わってました。作品の印象が変わった理由は
・思ったほどキャストが悪くなかった。というか違和感がそれほど無かった。
・物語の展開が良い感じで、何かに熱中している学生という雰囲気が良かった。
と言うのがあります。無理な展開はありましたが、そこはこの手のお話ではよくある事で許容範囲の中でした。
キャストが成功した理由はやはりそれなりに実力がある(と私は思っている)俳優を起用したからでしょう。ヒロインに長澤まさみ、相手役に岡田准一で長澤は多少の違和感はありましたが慣れました。他は竹下恵子に風吹ジュン、石田ひかり、香川照之、内藤剛士等ベテランばかりでした。ちょっとショックだったのは竹下恵子がお祖母ちゃん役だと言うこと。年相応なんでしょうが、なんか寂しい…。内藤剛士は「千と千尋」でもやってますがあまり上達はしていませんね。香川照之もそれほど上手では無かった……。
私がこの作品の中で一番好きなのはカルチェラタンに理事長を迎えるシーンと、その中での合唱。物語のメインは海と風間の恋物語なんでしょうが、私はこのカルチェラタンに関わるシーンが好きです。それは何かに夢中になれる学生の清々しさというのでしょうか、そんなものを感じたからです。
残念なのは横浜が舞台ということなんですが、それを印象づける物が少ないと言うこと。一応、地名や路線バスや路面電車の行く先案内が横浜の地名になっているのですが、映像としてはっきり分かるのは終盤に出てくる山下公園とマリンタワーだけ。原作漫画が横浜だから横浜設定なだけであれなら場所を別の場所に変えても差し支えはなかったかな。
あと、絵。何か微妙な違和感あり。ついでに言えばキャラ設定はいい加減宮崎駿系統の絵はやめたら良いと思う。実際に宮崎駿はこの作品のキャラ設定ではない。音楽も久石譲では無かった。
これは作品に関係ない苦情です。パンフなんですが宮崎駿&吾朗のコメントのページが多く、キャストと役を紹介したページがないので誰が誰の声をあてたか分かりませんでした。
蛇足
今回はキャスティングがまずまずうまくいったのであれですが、やはり声は声優を使って欲しい。なぜなら専門技術を会得しているからだけではなく、若手の声優にも劇場作品という大舞台を経験させた方がこの後のアニメ界の為になると思うからです。
宮崎駿もその世界に行く末を考えるなら、恩返しを考えているのなら若手声優の起用を考えて欲しいものです。
評価
☆×1>料金分の価値はあり
[2011年08月16日19時40分]
|
|