テーマ:映画】「1,000,000年後の安全」

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お名前: 四角五角
 追記

 この作品の画面の片隅に印象深い物があったのを思い出しました。それは兵馬俑の人形のミニチュアです。
 ご存知これは始皇帝が作った巨大陵墓に埋蔵された人型です。始皇帝は自分の地下宮殿を造った後、それに関わった労働者を殺したなんて話があります。
 そして、この放射性廃棄物施設。未来の人類がこの施設に近づけさせない為に考えられた方策の一つが、この施設の存在を忘れるというものがあるとは紹介しました。

 始皇帝の地下宮殿と放射性廃棄物施設。どちらもその存在を隠す為にその存在を忘れさせる。
 遙か時間を超えてなんとも奇妙な符号である。
[2011年04月26日18時26分]
お名前: 四角五角
今、有る意味一番タイムリーな題材のドキュメンタリー作品「1,000,000年後の安全」を観てきました。

 内容は今現在フィンランドはオンカロの地、地下500mの場所で作られている高濃度放射性廃棄物処理施設を紹介しながら、無害化に10万年かかる放射性廃棄物の問題を施設関係者や学者のインタビューを交えながら疑問を投げかけてくる流れになっています。

 福島の原発にかかわらず、原子力エネルギーを扱っている国にとって最大の問題がこの放射性廃棄物の問題。フィンランドは億の単位で地層が安定している場所に地下500mの場所に2,100年の完成を目指して最終処理施設を建設することで解決を図っている。
 この作品のテーマは原子力エネルギーの賛成反対ではなく、現実問題として存在しているこの廃棄物の扱いがテーマです。
 実際の問題として深海破棄も宇宙破棄も絶対の安全を確証できない。もっとも確実なのが地下なのです。そして、もっとも厄介なのが廃棄物が安全になるのに10万年もかかると言うこと。
 10万年といえば人類の歴史で言えばネアンデルタール人の時代です。10万年後の世界にこのような負債を残して漫然と繁栄を謳歌していて良いのだろうか?なんて思います。
 話が脱線しましたが、一番重要な話なのは10万年後の世界に至るまでこの文明が継続しているかと言うこと。継続していれば問題はない。満杯になった施設の入り口に分厚いコンクリートの蓋をして看板を立てればそれで良い。しかし、全く違う人類が異なる文明をこの地上に築いていた時、はたしてその次の人類はこの施設に埋められた物質の危険性に気づくことが出来るか?と言うことです。
 対応策は2つ。この場所を記憶の忘却に捨て去り発見されないことを祈る。もう一つは発見されたことを想定し文字以外にも昔の石版のように絵で危険性を訴える。

 とにかく、この作品を観て感じたのは目先の利益と危険性だけが原発の問題の全てではないと言うこと。10万年後の未来に対しても責任を持たなければならない。それが原子力エネルギーを使うと言うこと。

 もしかしたら数十年後か数百年後の未来には放射能を無害化できる技術が出来るかもしれな。作中では理論は出来ているが技術的にはまだ不可能と言ってました。ともかく、今私たちが不安と恐怖に感じている放射能が将来笑い話になるように願うばかりです。

 評価
 ☆×2>余韻に浸れます(考えさせられます)
[2011年04月26日13時24分]
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