テーマ:映画】「容疑者xの献身」

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お名前: 四角五角
 福山雅治主演の人気テレビドラマ「ガリレオ」の劇場版「容疑者xの献身」を観てきました。

 物語はアパートの隣に住む母子家庭の親子が別れた夫から暴力を受け、それに抗して殺しまう。そのことに気付いた隣人石神はこの母子を助ける為に智慧を巡らす。しかし、彼らに前に物理学者湯川学が現れるのだった。

 最近はテレビで人気があるとすぐに劇場版になります。で、劇場の大きなスクリーンでやる必要はあるのかな?と思ったりするのですが、この作品にはそんな印象は無かったです。理由は分かりません。テレビの方を一度も見ていなかったからなのか、物語や画面構成が良かったのか?
 それはともかく、主演の福山雅治はなかなかうまかったですね。変わり者の天才物理学者の役は彼の当たり役だと思います。が、この作品で一番驚いたのは母子家庭の母親役を演じた松雪泰子。「踊る捜査線」で勝ち気な女刑事を演じていて、どちらかというと勝ち気な女性のイメージがあったのですが、今回の健気に娘と慎ましくも明るい家庭に生きる女性という役を驚くほどに似合っていました。顔の印象がずいぶん違ったのでエンドロールを見るまで気が付きませんでした。そして、この親子を守る天才数学者石神を演じた堤真一。熱血漢の印象が強い人ですが、今回の数学にしか興味を持たない暗い男の役をこれまら上手に演じていました。もっともこの役の設定は数学にしか興味を持たない対人関係を気付くのが女性に全く縁がない男という役にしてはすこし二枚目過ぎた感はあります。もう少しオタクっぽい人でも良かった気がしますが、設定で趣味が登山というあたりでオタクっぽいのは無理っぽい。

 しかし、この手の推理物は気持ちよく裏をかかれる事が何よりも大事。そしてこの作品で私は気持ちよく裏をかかれました。「あああ、あの映像はこの為の伏線か〜」「あの主人公の独白はこの為のあれだったか〜」と実に気落ちが良かったです。しかし、最後の最後にヒロインが自首してくる段で石神が泣き叫ぶシーンがあります。このシーンは見る人によってそれぞれの感想があると思いますが、劇中で石神が湯川に「この数式は解いても誰も幸せにならない」と「あの数式は美しくない」という台詞が思い出しました。私の解釈としては、自分が描いた完璧で美しい論理数式がヒロインの良心の呵責という非論理的なもので壊される事に対する悲嘆だと私は思いました。
 もし、この物語をハッピーエンドに終わらせたければ、刑期を終えた石神をこの母子が迎えに行くというのが良かったでしょう。何故なら石神はヒロインに恋したのではなく、彼女とその娘の家庭を愛したのだから。まあ、これだと陳腐すぎますがね(^_^;)


 にしても、石神という男の行動にはもてない男の純愛、切なさが身にしみて帰り道は足が重かったです(T_T)
 評価
☆×1>料金分の価値はあり
[2008年10月19日19時18分]
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