テーマ:映画】パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト

書き込み欄へ テーマ一覧に戻る
お名前: カーター
 ゲーテと音楽家については、30年以上前にNHKのドイツ語講座を担当されていた
小塩節氏の「愛の詩人・ゲーテ」と言う著作があります。NHKの人間大学と言う番組
で放映された内容だそうです。
 ゲーテは、バッハやモーツアルトを尊敬していたそうですが、モーツアルトは本を
読まず、ゲーテの著作は知らなかったそうです。また、愛していたメンデルスゾーン
がゲーテの前でベートーベンの曲を引いた時には恐ろしい音楽だと言ってやめてくれ
と言ったそうです。
 ゲーテの詩による多くの作品があるシューベルトについてはベルリン大学のツエル
ターの影響で認めなかったそうです。シューベルトがなくなって20年経って、80
歳のゲーテの前である女性声楽家が「魔王」を引いて歌った時に感激して、「いい音
楽だ」と認めたと言われています。
 私自身の経験では、高校の音楽の時間に先生が魔王の詩を朗読し、ピアノも引いて
下さった時にシューベルトの音楽に感動した記憶がありました。あの詩は誰の詩だろ
うと思っていましたが、最近になりゲーテの著作を色々見ていて詩集の中に魔王を見
つけました。ゲーテがワイマールの時代に書いた詩でした。
 シューベルトはゲーテを尊敬し、ゲーテに70もの作品を作曲して、丁重な言葉を
添えて献呈したのですが、ゲーテはついに一度も返事をしなかったそうです。魔王に
ついてはシューベルトは駄作だと言ってゲーテに献呈していなかったものです。ゲー
テは後に惜しいことをしたと嘆いたそうです。ゲーテはバッハ、モーツアルトの音楽
を愛した人で、新しいベートーベンやシューベルトの音楽をなかなか受け入れること
ができなかったのかもしれません。



[2017年05月28日13時01分]
お名前: そんし
2013年の映画なので、話題が古くなりますが、ネット配信で「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」というのを観ました。

映画のお話というより、音楽を通したヨーロッパ史という、気持ち歴史SIGっぽい話題です。また裏主題はゲーテです。

パガニーニは天才バイオリストと呼ばれた人ですが、クラッシックファンには作曲家として有名です。映画では名バイオリニストが主演してストラディバリウスで名演奏を聴かせています。

映画の中で、パガニーニが恋をした少女が歌のレッスンで『糸を紡ぐグレートヒェン』を歌いだしたので驚いてしまいました。クラッシックファンにとっても、それほどメジャーな曲だとは思っていなかったので。

詳しくは世界史ボード「フランス、アルザス、アナール学派」参照。

それに『糸を紡ぐグレートヒェン』はシューベルトの曲なのでパガニーニの伝記映画なのに、ストーリーに重要なキーとなる曲がシューベルトの曲って違和感あるなと思いながら、それでも引き込まれるように観てしまいました。しかもエンドロールに流れていた曲も、「魔王」というこれもシューベルトの曲です。しかもどちらも歌曲なので詩があるのですが、作詞したのはどちらもゲーテです。

あまりの違和感に、ちょっと調べてみました。

すると私が記憶違いをしていただけで、実はパガニーニとシューベルトは同時代の人でした。パガニーニのほうが、ずっと後の時代の人だとばかり思っていましたが実はシューベルトより15歳年上。

シューベルトもパガニーニに熱狂したひとりで、家財道具を売り払ってまで演奏を聞きに行ったというエピソードがあるのだとか。

エンドロールの「魔王」も実はパガニーニに魅せられたエルンストがバイオリン用の編曲した物のようです。エルンストなんて知りませんが。

パガニーニの演奏技巧は、悪魔に魂を売り渡したものと言われていましたのでこの曲が採用されたのでしょう。

それで今回の話の核心なのですが、もしかしたらパガニーニとゲーテは、どこかでつながりがあるのではと思って調べてみましたら、なんとゲーテもやはりパガニーニの演奏会に行ったことがあったようで、それなりの逸話がのこされているようです。

あの時代の人にとっての前衛芸術家だったゲーテやベートーベンやシューベルトやパガニーニやリストやショパンなどは、どこかでみんな横のつながりがあったみたいですね。

いまでこそ古くさいカビが生えたような芸術家達ですが、映画の中のパガニーニは、老練な音楽ファンが、みな眉をひそめたり嘲笑するなかで、若い女性が熱狂しています。

あれはまさにビートルズ。あの時代の人達の彼らを見る目は、たぶん全員がビートルズだったのでしょうね。

ゲーテがファウストを書き始めたのが『若きウェルテルの悩み』を出版した1774年25歳の時。

ファウストを題材にシューベルトが『糸を紡ぐグレートヒェン』を作曲したのが1814年17歳の時。このときゲーテは65歳。パガニーニは32歳。

ただし映画で恋人のシャーロットがパガニーニのアリアをうたっていますが、これは映画用に編曲された物で原曲はバイオリン協奏曲第4番ニ短調第2楽章。

パガニーニがバイオリン協奏曲第4番を作曲した年をしらべてみたら、おそらく1830年48歳と言われているようで、これでは老いらくの恋みたいになってしまい、計算があわない。そのころはゲーテも晩年だしシューベルトなんてこの世にいない。

まあそういう細かいことはいいとして、確かにパガニーニ全盛の頃に、ファウストが有名になっていて、シューベルトの『糸を紡ぐグレートヒェン』も大流行していたというのは、間違いないことです。

いずれも、アメリカが独立してしばらく後の時代のお話です。映画では、のちに恋人シャーロットはアメリカで歌手として大成功したことになっています。

シューベルトはオーストリアの人、ゲーテはドイツの人、パガニーニはイタリアの人。
映画「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」は、ドイツの映画ですが舞台はイタリアとイギリス。この国際色の豊かさは日本人には理解しがたい。

そんし

[2017年05月26日14時31分]
このテーマについての発言をどうぞ。(管理の都合上書き込み時のIP情報を内部保存しております)
氏名 削除コード
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。