テーマ:レディ・サムライ

書き込み欄へ テーマ一覧に戻る
お名前: カーター
 先日テレビで北川智子さんが初めて挫折を味わったという番組がありました。
挫折とは「燃え尽きた」ということらしいのです。ハーバードでの講義は3年や
っただけで、その後は転々とし現在は教壇には立っていないそうです。
 やはりそうか、本を読んだ時に頑張りすぎだと思いました。もう少し、肩の力
を抜いてやればと思ったものです。無理をして着物を来て教壇に立ったり、見て
いる方も疲れるのではないかと思ったものです。現在は新しいテーマに挑戦して
いるらしいのでそちらの方に期待したいです。


[2017年05月09日21時44分]
お名前: カーター
 先日のNHKの平清盛で、由良御前がなくなる前に、義朝が
平氏に頼んで宋の漢方薬を譲り受けようとしたところ、由良御
前は「源氏が平氏に頭下げて、絶対に物を頼むようなことはし
てはならない。」と言うシーンがありました。
 また、保元の乱においては由良御前の実家の熱田大宮司家は
義朝の軍勢に兵を送って援護したそうです『保元物語』。この
ように、北川智子氏が言うように、平安時代から武士の妻はす
でに武家社会においてそれなりの役割を果たしていたようです。
 ただ、テレビドラムのシーンですし、由良の遺言を歴史書の
記載で確認したわけではありませんが、由良御前の実家が夫で
ある義朝を支援をしたことは、由良の何らかの働きがあったか
らだと考えることができます。日本女性は単に男性である侍の
単なる付き添いではなく、日常の生活から戦に至るまでを相談
できる良きパートナーであったと考えられます。
 また、清盛の妻である明子が清盛を諌めた時に、清盛が「お
なごが口を出すことではない。」と言うと明子が反論して「妻
である自分が口を出すのは当たり前だ。」と反論する場面があ
ったように思います。脚本家は当時の武家社会を良く勉強して
構成しているように思えます。

[2012年06月26日22時54分]
お名前: カーター
 広嗣さん、いつもレスをありがとうございます。

>リーにとってのアジアは、儒教圏ということなのでしょうか。
 そうですね。リー・クワンユーはマレー人のことを「ジャングルの
アラブ」と言っていたそうです。

>謝罪を繰り返す日本が理解できないアジア人もいます。
 これはマハティールのことでしょうか?マハティールも日本兵の怖
さは知っていたようですが、日本兵は威厳があって好感が持てたと言
っていたように思います。マハティールも日本の戦争を賛美している
わけではありません。無敵の白人と言う固定観念を打ち破ったと言っ
ているのです。

 インドネシアは別にして、国によって司令官の方針が異なっており
シンガポールの華人やフィリピンでは日本軍に対する感情は良くなか
ったようです。バターン死の行進は有名です。また、泰緬鉄道の建設
では多くの捕虜が犠牲になりました。

>「自虐」は日本文化の特色の一つです。
 イギリスでは、過去のイギリスの植民地支配を糾弾すると言う教育
を行っているそうです。また、オランダで日本人が戦争のことで謝罪
したところ、逆にアムステルダムの市長が謝罪すべきはオランダ人の
方だと言ったと聞いたように思います。
 反省することも必要ですが、自国民の優れたところも教えないと、
不良、無気力、欝などの問題が深刻になります。日本では毎年3万人
が自殺しています。

 円高が意図せざるアジア諸国の発展を促しましたが、日本人経営者
や技術者が、まじめに取り組んだために雇用が増え、技術移転が行わ
れたとも言えます。中国では台湾企業や韓国企業は敬遠されている実
情も見てもわかります。

[2012年06月06日22時24分]
お名前: 広嗣
 「アジアの経済政策」で思い出したのが、シンガポールのリー=クワンユーの言う「アジア的人権」でした。言葉しか知らないのでこれ以上は何とも言えないところがありますが、どちらもアジアからの文化的な主張であることは間違いありません。アジアと言っても広いのですが、リーにとってのアジアは、儒教圏ということなのでしょうか。

 「大攘夷」、懐かしい言葉です。高校の日本史の授業で聞いて以来です。しかし近代日本が歩んだ道は、「小攘夷」だったのではないでしょうか。皮肉にも敗戦でアメリカ合衆国におべっかを使うことで「大攘夷」が実現できた気がします。この点はカーターさんと同意見かな。

 近代日本がアジアに対して行った行為について謝罪を繰り返す日本が理解できないアジア人もいます。偶然にも日本との接点がなかったために、日本を侵略者として捉えていないのです。今は購読していませんが、『日本経済新聞』の「私の履歴書」である国の(元)指導者がそう書いていたのを読んで、「ほう」と思った記憶があります。

 日本が十五年戦争でアジアの解放者であったかという問題は、注意が必要です。例えばフィリピンは1943年に独立することが既に決まっていました。しかし日本が侵攻したことで延期になり戦後の独立となりました。フィリピンから見れば、日本は「解放者」とは映らないでしょう。

 「自虐」は日本文化の特色の一つです。「自虐史観」は日本的な歴史観と言えます。日本人は自虐とうまく付き合う術を知っています。だからこそ敗戦後の日本は、「自虐史観」が謳歌する中で経済発展を成し遂げられたのです。


[2012年06月06日06時19分]
お名前: カーター
 ハーバード大学の日本史の講師の北川智子さんの「ハーバード白
熱日本史教室」新潮新書を読みました。従来の男性中心の史観では
なく女性の側からも見てみようと言うもので、講義のタイトルには
「レディ・サムライ」と言うものがあり、歴史の授業に映画作りや
タイムトラベルと言った斬新な手法を導入し、学生達の心をつかん
で行きます。
 レディ・サムライの授業では例えば、秀吉の妻のねい(北の政所
)秀吉とペアで城下町を治めており、徴税に反対する勢力がねいに
陳情して秀吉の決定を覆すことがあったなどと言う内容を、当時の
ねいの手紙を読むことで明らかにして行きます。
 詳しい事は本を読んで頂ければわかりますが、最後の部分で著者
は問題を提起しています。日本とは何か、日本のイデオロギーは何
なのか、第二次世界大戦後から長い間、日本には「大きな物語」が
ないと言うのです。
 確かに戦後はアメリカのご機嫌を取ることで経済的繁栄を謳歌し
ましたが、また国際社会において果たすべき十分な役割を担ってい
ないのも事実です。しかし、国際政治の舞台で派手に振舞うよりも
無言で何かを実現することで感謝されると言うことの方が重要なの
ではないでしょうか?
 私自身の経験から言えば、高校までに、日韓併合、日中戦争から
太平洋戦争、そして敗戦へと進み、「第二次世界大戦は民主主義の
ファシズムに対する勝利である」と言う歴史を学びました。つまり
日本人は悪いことをしたと言う自虐史観です。
 しかし、この史観は先輩に貸してもらった李登輝の「台湾の主張
」を読んだことで大きく変わって行きました。例え、戦争に負けて
も日本統治時代は素晴らしかったと言う台湾人のたくさんいること
を知り、日本人としての自分に自信を持つことができるようになっ
たのです。
 それからは司馬遼太郎の「台湾紀行」、蔡焜燦の「日本精神」、
小林よしのりの「台湾論」などを読み、戦前の日本人の精神はすば
らしかったことを知りました。例えば、八田與一は嘉南大圳と言う
水利施設を台湾南部に建設して、台湾の農業生産高を大幅に増大さ
せました。八田のことを多くの台湾人は知っていますが、日本では
ほとんど知られていません。
 確かに戦争で多くの人がなくなったのは事実であり、それは戦争
の負の側面ですが、戦後に多くのアジア・アフリカ諸国が白人の植
民地から独立しました。なぜでしょうか?白人には絶対かなわない
と思っていたアジアの人々は、日本人に追われて逃げ惑う白人達を
見てしまったからだと思うのです。また、インドネシアでは、戦後
のオランダからの独立戦争では、多くの残留日本兵がインドネシア
人と共に戦い命を落としました。
 1997年のアジア金融危機の際に、マレーシアのマハティール
首相(当時)は危機の元となった短期資本移動の規制を行い、緊縮
財政をやめて金融緩和を行い、IMF(アメリカ)から猛反対を受
けました。しかし、マレーシアの景気回復を見て他のアジア諸国も
金融緩和へ動き、現在ではIMFもアジア各国の政策が正しかった
と認めているそうです。アメリカの経済学者であるスティグリッツ
が言うように、IMFは事実よりもイデオロギーに基づき政策を提
言し、多くの失敗を犯したのです。
 規制緩和、市場原理、自由化というアメリカのイデオロギーがす
べて正しいわけではありません。アングロサクソンモデルが全世界
で通用するわけではないのです。マハティール元首相が言うように
アジアにはアジアの経済政策があるのです。
 1985年のプラザ合意以来の日本の円高から始まった日本企業
のアジア進出で、アジアの経済成長は、まず韓国、台湾から始まり
香港、アセアン諸国、そして最後に中国へと移行して行きました。
日本がなかったら、現在のアジアの繁栄もなかったはずです。
 ペリーの来航以来、日本は攘夷から開国、富国強兵、殖産興業へ
と進み、敗戦で挫折を味わいましたが、広い意味の攘夷(津和野藩
の国学者大国隆正により、外国との交易によって富国強兵を図って
でも、諸外国と対等に対峙する力をつけるべきだとする「大攘夷」
)の目的は、戦後のアジア諸国の白人の植民地からの独立、その後
の経済成長で達成されたと言えるのではないでしょうか?戦前の日
本が考えていたことが実現されています。日本の攘夷は幕末から始
まり、戦後のアジアの経済成長により完結したのです。これは大き
な物語と言えるでしょう。

[2012年06月05日21時36分]
このテーマについての発言をどうぞ。(管理の都合上書き込み時のIP情報を内部保存しております)
氏名 削除コード
E-mail URL