記事タイトル:土産話】ニュージーランドあれこれ  その4

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お名前: 四角五角   
 バスの移動時間が3時間。それだけで広大な風景が見えてきそうです。私も修学旅行で北海道に行ったときは移動時間がやけに長く、広大な風景をボーッと見ていました。

 ニュージランドでは鹿の牧畜が盛んになってきているんですか。鹿肉のステーキか・・・・。美味しそうだな(^^)脂身が少なそうでヘルシーな感じがしますね。角が漢方薬として売られていくのは「お見事」と言いたい感じですね。となると、首から上の頭の部分はトロフィーとなって御土産屋さんで売られているのか?でも、角が無いから誰も買わないかf(^^;;

 さて、遠く異国の地で大雪に見舞われた甘興覇夫妻の運命はいかに?ナンテネ・・・。

 蛇足
 ニュージランドってWRC(ワールド・ラリー・チャンピオンシップ)のレースの一つが行われているんですよね。スエーデンラリーでもトナカイの肉を食べるとレース中に野生のトナカイに当たらないというおまじないがあるけれど、ニュージランドにもあるかな?

[2002年11月9日 23時10分39秒]

お名前: 甘 興覇   
 どうもでございますです、甘 興覇です。

 さてさて、クライストチャーチからN・Zきってのトレッキングのメッカ
Mt.Cook Village までバスでおよそ5時間、この間のことを少しお話しした
いと思います。

まずバスはクライストチャーチ市を離れ、カンタベリー平野を南下します。
このカンタベリー平野が南島で一番温暖な地域であり、放牧が最も盛んな
地域でもあります。そう、一面の牧草地の中を本当に真っ直ぐな国道が通っ
ています。
 国道の制限時速は100km、しかも街灯が全くありません。夜は運転に慣れ
ない人にとってはとても怖いそうです。
風景も所々にある防風林がアクセントになるだけで、ずーっと牧草地の
風景です、が最近昔と変わってきたことがあります、それは放牧されている
動物です。一昔前まではほとんどが羊で、所々に牛がいるという風景だった
そうですが、最近鹿の放牧が増えているのです。

N・Zには三大肉料理があります。ひとつは子羊のラム肉、もうひとつは
ビーフ、そして3つ目がこの鹿肉・ベニソンです。
え〜〜私たちも3つとも頂いたのですが、ラムはやはり独特のにおいが
ありますが、柔らかくて美味しかったです。ビーフは、脂肪が少な目、赤身
の味がしっかりと出ていてこれも美味しかったです。っでベニソンです、
どうでしょう、牛のヒレ肉をもう少し淡泊にして柔らかくした感じ、はい、
美味しかったですよ。
このベニソン、最初は輸出用の肉として放牧され始めました。高タンパク
低カロリーがおもにドイツを中心にヨーロッパでの消費が増えたことにより
数が増えていったようです。そしてさらにその角が漢方薬として東南アジア
を中心に輸出できるようになり、さらには皮も商品化されるようになった
ことから飛躍的に伸びたようです。
もうひとつ、この鹿の放牧が増えて来た理由に、放牧のスタイルが羊と
同じでかまわないということが挙げられます。牧草地の柵を少し高くする
だけで羊よりも換金率の高い鹿に替えられるということで切り替える人が
増えたようなのです。
ただ、やはり一匹あたりの購入単価も高いため、羊よりも多くなるまで
には至っていないみたいです。

 さて、カンタベリー平野を3時間半ほど南下した後、バスはいよいよ進路
を西に取り南アルプスへと向かい始めます。
 しばらくすると、目の前に雪を抱いた山並みが見え始めます。南アルプス
は3000m級の山々が連なる山脈なのですが、N・Zはこの時期すでに春先です、
時期の割には雪が残っていると思われる方もいると思いますが、実はこの
付近、南緯は45゜に近付いており日本の北緯で考えると旭川付近まで来て
いることになるのです。
 っで、実はこれから向かうMt.Cookには温帯地域最大の氷河が存在している
のです。

平野部を抜け、丘陵部をしばらく走り続けた頃ひとつの峠を抜けます、
すると眼下にミルキーブルーの水を湛えた湖が広がります。これがN・Zに
新婚旅行にやってきたハネムーナーが必ず訪れるという”テカポ湖”です。
この湖の風景の美しさはどう表現したらいいのでしょう、ミルキーブルー
の湖面、その周りの杉林、として奥には雪面を抱えた南アルプス、そして
その背景の青い青い空。ほんと絵はがきの風景です。
実際この”テカポ湖”映画やCMの撮影で海外も含め非常によく使われて
います。
そしてこの風景にとけ込むように湖畔にひとつの石積みの教会が建ってい
ます。”よき羊飼いの教会”と呼ばれる10m四方も無いこの小さな教会は、
この地の開拓民によって建てられたものです。この教会がまた遠景から見る
とよいアクセントになって、ほんと一枚の絵画を見ているような気になり
ます。

”テカポ湖”を後にし、さらに西に走りますと、またミルキーブルーの湖
が現れます、これが”プカキ湖”です。この”プカキ湖”こそが Mt.Cook
周辺の氷河が溶けだして流れ込んでいる湖なのです。
っで何故これらの湖が全てミルキーブルーなのか?ということなのですが、
これらの湖は全て南アルプスから流れ出ている氷河が溶けた水によって出来
ています。実はこの氷河から溶け出す水自体がミルキーブルーなのです。
氷河が何年もの歳月をかけて流れている間に、山脈自身に含まれている鉱物
が水の中に溶けだしこのような色になっているのです。
さてこの”プカキ湖”、この湖周辺の風景も美しく、映画やCMの撮影に
使われています。日本でよく知られているのは、数年前○Tのマイル□セブン
のCMに使われたものだと思います。

 さてこの”プカキ湖”を越えるとバスは北に進路をとります。そしてここ
から30分ほど走ると正面にMt.Cook の威容が見えるはず‥‥でした。
実はこの頃から急に天候が変わりはじめ、雪が降り始めたのです。そして、
1時間後Mt.Cook Village に着いて一息ついた頃には、天候は「大雪」と
いう状態にまでなっていました。

 っということで、今回はこの辺で‥‥
                        以上、甘 興覇でした。

[2002年11月4日 0時10分55秒]

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