記事タイトル:映画】「恋愛適齢期」「恋人はスナイパー」「しんちゃん」

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お名前: イタチ
オモシロイ
[2005年03月19日17時20分]
お名前: 四角五角
 「クレヨンしんちゃん〜夕日のカスカベボーイズ」

 姪が観たいと言うので、それをだしに観てきました。のっけから言うと、なんでクレヨンしんちゃんシリーズは感動できるのだろう?くそ生意気なしんのすけなんだけれど、彼の行動原理が友情とか家族とかを大事にしていて、ストレートに訴えてくるんです。今ではもうアニメでも語られることが無くなった「熱血!」があるのです。無条件に自分の中の正義みたいなものに従って一直線に突っ走るしんのすけに感動するのだろうか?

 内容ですが、廃館した映画館でしんのすけ達春日部防衛隊は荒涼たる西部の風景が映し出されるスクリーンに見入り、いつの間にか映画の世界に入ってしまいます。試行錯誤して現実世界へ帰ろうとしますが、映画の世界のボスがそれを阻止します。徐々に薄れゆく現実の記憶。珍しく焦るしんのすけ。しかし、この世界から抜け出す方法が!そう、この世界では太陽も動かない。時間が動かないのではなく、映画が進行してないのである。つまり、自分達が入ってしまった映画を終わりに持って行けば現実世界に帰れると気がつくのです。決起するしんのすけ達と阻止するボス達。スーパーウェポンを装備するも心がまとまらない春日部防衛隊。どうするしんのすけ!!

 この作品で面白いのは、西部劇ということでラストのところで名作西部劇の出演者達がしんのすけ達の味方として登場したり、冒頭でしんのすけ達の鬼ごっこが可笑しいです。鬼はオレオレ詐欺とか借金取りとか追う理由をもったキャラクターを演じなければいけないんです。その演じるキャラクターがそれぞれマッチングしていて「この鬼ごっこは面白いのでは?!」と真剣に思ってしまった。
 それと、舞台が西部劇ということもあってゲスト声優陣が渋すぎる。小林清志が敵役ですからね。

 それと、最後はちょっと切ないです。ああいう終わり方をするとは・・・。もしかしてしんのすけ初の失恋?

 あああ、面白かった。笑える映画で感動できる映画。お子様の教育にも良いかも知れない映画。次回作も姪をだしに見に行こう!

 評価
 ☆×2>余韻に浸れます[2004年04月29日22時54分]
お名前: 四角五角
 「恋人はスナイパー」
 内村光良主演テレビドラマの完結編。そして、いかりや長介の遺作。テレビの方は観て無くても内容が分からなくなることはないですが、観る前にパンフを買って完結編までの物語を読んでおいても良いでしょう。

 内容は、無差別狙撃テロに窮した日本政府は中国で懲役250年の刑に服す王凱歌に捜査協力を極秘裏申し込む。しかし、事件はテロ集団の主導のもとにすすめられる。極秘はずの王凱歌の捜査協力と脱獄。狙撃を免れるためにテロ集団が指定したバッチの振り込み口座の秘密移動。こうした警察内部の極秘情報がもれていた。王ときなこは警察内部、もしくは内部に精通したものがテロ集団にいると察知する。
 ビル越しに打ち合う狙撃手同士の戦いと、きなこのカンフー。そして、彼らを包囲する警察隊。二人の行方は如何?

 感想です。なんというか、映画好きの内村光良が制作にも絡んでいるせいか、はたまた監督の趣味なのか王ときなこのラブロマンスはよくある形のもので、結末もまたよくある終わり方です。でも、好きです。哀しみを背負った暗殺者は孤独が似合うのです。愛する人のために全てを背負って、去るのが男のロマンでしょう!!!ちょっと、青背広のルパン三世を連想する雰囲気ですね。

 最近の内村光良のバラエティは好きになれないけれど、この作品の内村は格好良かった。冷徹な狙撃手と純朴な青年の両面を嫌みなく演じていたと思います。アクションだってよく体が動いていたし。驚きだったのはテロリストの中村獅童。内村のと格闘シーンでは、スタントを使っていたのかも知れませんが、彼の顔が出ている範囲の動きを見てもスピーディで迫力ありました。それに、いっちゃってる表情が最高(^^;竹中直人も怪しげさ100%なんですが、どうしてもコミカルになってしまうのは彼の持ち味でもあり、マイナスなのかもしれません。黒幕を演じた阿部寛の尊大ぶりは「もっとこいつの悪役が見たい!」と思わせるほど堂々とした悪役でした。水野美紀のアクションには驚きました。結構スピーディに、流れを壊さないアクションをしてくれるのです。気になって彼女のファンサイトを見たら、特技が少林寺拳法なのでなんか納得。足が綺麗に高く上がっていたな〜。故いかりや長介氏ですが、しみじみとした酸いも甘いも知った人物でした。相変わらずといえば相変わらずなんですが、目の動かし方とか良かったです。

 とりあえず、上映時間を暇することなく過ごすことが出来ますが、ちょっと突っ込み。列車爆破を察知してきなこが据え付けられた爆弾を外すシーンがあるのですが、いくら名狙撃手でも時速80kmで走る電車の中に据え付けられた消火器を狙い撃ちは出来ないでしょう。それに、テロなら爆弾が設置場所から外された時に起爆する剥離起爆装置くらい付けるでしょう。ここは、ちょっと状況を作るためとはいえ無理がありましたね。

 蛇足ながら、こ作品の原案になっているのが西村京太郎氏の「華麗なる誘拐」。実際に狙撃能力を持った集団が無差別殺人を実行し、それを理由に身代金を要求するようなことがおきた場合、こうした事件を解決できる能力が日本にあるのでしょうか?少し前にアメリカで同じような事件が起きて、その時は犯人は逮捕されたと記憶してますが、もっと組織的に計画されたものならどうなんだろう?ちょっと心配になりました。

 評価
☆×2>余韻に浸れます[2004年04月29日22時53分]
お名前: 四角五角
 今年も始まったゴールデンウィーク!GWの予定の一助にになりもしませんが、今月観た映画を一挙3本の感想をば^^;;

 「恋愛適齢期」
 この映画の何がすごいかって出演している役者の顔ぶれがもの凄い!主役にジャック・ニコルソン、ダイアン・キートン(この人は初見でした^^;;)を揃え、脇役に今をときめくキアウ・リーブス!!物語だってお茶目で切なくて楽しくて、ホロリとくる割引料金で観たことが悪い気がするくらいに面白い作品です!

 内容は、62才の実業家でプレイボーイのジャック・ニコルソン扮するハリーとダイアン・キートンの娘との週末のお泊まり別荘から始まります。どちらもやりたいしたい状態の所にダイアン・キートン扮する母親エリカが仕事をするために別荘にやって来ます。下着姿のハリーにパニックを起こすエリカ。すったもんだの挙げ句に別荘で共に過ごすことになりますが、その夜なんとなんとハリーが心臓発作を起こして病院に担ぎ込まれます。エリカの不運はなぜかこのハリーを自分の別荘で静養させることになること。そして、その面倒を見なければいけなくなると言うことでした。離婚をして「男なんか!」という売れっ子劇作家のエリカは自分の別荘で傍若無人に過ごすハリーに怒り心頭。しかし、そんな彼女に言い寄る男が出てきました。キアヌ・リーブス扮するハリーの担当医で若き独身医師ジュリアン。彼は元々エリカの劇のファンで、憧れの女性。人好きのするさわやかな笑顔にエリカは困惑するもときめいてしまう。恋をする女は優しくなるのか、はたまた何とも思わなかった女性に彼氏が出来たことに嫉妬したのかハリーとエリカは自分達が対極にある存在であると思っていたが、心の奥では同じ寂しさを持っていること知る。そして、惹かれ合った二人は恋に落ちるのであった。
 心臓の発作もおさまり自宅へ帰ることが出来たハリー。別れがたい気持ちは二人ともあったが、この恋心は一時のものであると互いに自分の言い聞かせて別れる。「私は誕生日にパリのレストランで迎えるの。もし、私のことをまだ思っていてくれたのなら・・・」とエリカはハリーに言い残す。
 そんなある日、娘から仕事上のパートナー別れた夫が再婚するという話を聞く。奇妙な4者でのレストランでの食事の時、エリカが偶然目にしたのはハリーが若い女性とデーとしているところであった。激しく動揺するエリカ。そして、エリカの存在に気づいてこちらも動揺するハリー。エリカはハリーに別れ際のあの切なさは何だったのか?と問いつめる。動揺するハリーはエリカに懇願するように「もう少し待てほしい。実は1人の女性だけを愛する方法が分からないんだ」と訴える。ハリーの台詞に怒りと哀しみが吹き出して、1人タクシーでその場を去るエリカ。1人心臓発作で倒れるハリー。
 病院で心臓発作の原因が精神的ショックであることを知り、自分の心の方向が分かり始めるハリー。失恋の痛手をぶつけるかのように奇妙なハリーとの同棲生活を元にした劇を一気に書き上げるエリカ。そして、脚本を書き上げた時にエリカの傍らにいたのはジュリアンであった。
 数ヶ月後、ハリーはパリでエリカがかつて言っていたレストランへ行った。その日はエリカの誕生日であった。1人、テーブルに座っていたエリカ。初めての恋に告白しようとときめくハリーは彼女の正面席に座った。数分後、ハリーの後ろにはジュリアンが立っていた。そう、エリカはジュリアンとパリに来ていたのだ。自分の恋はすでに手遅れだったと悟ったハリーはエリカとジュリアンを祝福し、明るく振る舞う。
 食事を終え、レストランを後にする3人。ハリーは1人パリの街を歩く。恋い破れた男に夜のパリの華やかさは何の慰めにもならなかった。そこに、一台のタクシーが止まった。タクシーから降りたその人は・・・・・。

 結末はまあ、ハッピーエンドなんですがそうではなくても良かった気がします。でも、やっぱりハッピーエンドの方が救われるかな?色男の恋が成就するのは当たり前すぎるから。
 もう、この作品は随所に笑わせるところがあり、泣かせるところがあり「この監督はツボを心得ている!!」と思わせる程です。ただ、二人が惹かれ合う切っ掛けとなるチャットのシーンで、エリカがノートパソコンに向かっている姿が「ユウ・ガット・メール」と全く同じ感じでした。ちなみにエリカのパソコンはマックでハリーはバイオです。しかし、この映画の最大の魅力はジャック・ニコルソンとダイアン・キートンの魅力的な表情でしょう。この二人の豊かな表情に比べたらキアヌ・リーブスの表情に色気はまったくなし。スクリーン一杯に映し出されるダイアン・キートンの笑顔は実年齢54才なのに私はときめきました。目じわも、ほほのしわも可愛いのです。ジャック・ニコルソンも「恋愛小説家」の時のような偏屈男から屈託のない笑顔を見せる男の変化が羨ましいほどに良い!

 ここまで私のツボをついた作品を作る監督が誰?と思ったらナンシー・ミヤーズではないか!私は以前に彼女の作品を観てやはり面白く感じているのです。その作品は「ハート・オブ・ウーマン」です。女性監督なのに妙に不器用な男の描写が上手いのは何故だろう?今度、他の彼女の作品も観てみようかと思ってしまう。だからというわけではないだろうが、最後のパリのレストランのシーンは「ハート・オブ・ウーマン」で主人公とヒロインがうち解け合ったレストランと内装とかが似ていたような気がする。

 ちょっと照れるがこの作品の台詞で「うまくいなかくても、人は恋をするものなの。たとえ傷ついても・・・それが生きることよ」は胸に沁みました。良いな〜、恋は・・・・・。

 評価
 ☆×3>感動![2004年04月29日22時53分]
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