記事タイトル:東夷の世界の漢文化(15)

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お名前: 素里奈
琉璃王三年の十月に王妃が亡くなったので、王は禾姫(ふぁひ)と雉姫(ちひ)のふたりを、その後添えにむかえた。ところがふたりは、よくある慣わしに違わず、王をはさんで、愛の競り合いに必死になっていた。
その不仲の二人を残して、狩に出ては、長い期間みやこを留守にした。この留守の間が大変であった。何かと口論が絶えず、禾姫が持ち前の癇高い声で、雉姫を貶していわく、「そなたは、卑しい漢人の側女から生まれた女、私と対等に口をきくなど、無礼である!」雉姫は、気位の高い美人であった。プライドを傷つけられたまま、わなわなと震えながら宮廷を後にしてしまった。狩から戻った王は、すぐ自ら後を追ったが、とうとう探し出すことができなくなった。

[2005年03月17日00時42分]
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